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2023.02.12

子どもたちの心とお腹の空腹感を満たしたい―巻みんなの食堂(新潟市西蒲区)

子ども食堂から

新潟市西蒲区巻甲の山本工務店ショールームで毎月第3日曜日に開催される「巻みんなの食堂」。代表の川邊素子さん(写真左)にFM-NIIGATA上村知世さんがお話を聞きました。(2023年1月26日付新潟日報朝刊掲載)

♢リアルの食事や交流が難しい…コロナ禍を受けての支援活動

上村 子ども食堂を立ち上げたきっかけは。

川邊 巻地区に子どもの居場所を作りたいとずっと思っていたんです。同じく巻地区で子ども食堂をやりたいと考えていた地域の方々と一緒に、昨年5月「巻みんなの食堂」をオープンしました。

上村 川邊さんは岩室地域児童館の館長、新潟医療福祉大学の非常勤講師も務めています。

川邊 はい。「巻みんなの食堂」では、私は子どもの居場所づくり、営業、SNSなどの情報発信を担当し、地域の方が料理を担当する分業体制で運営しています。

上村 それぞれが得意分野を担当しているのが良いですね。始めてみての感想は。

川邊 コロナ過でリアルなつながりがすごく大事だなと感じました。それなのに半年以上お弁当配布しかできなくなって、私たちが考えていた支援活動とはちょっと違った活動が続いていました。そこがすごくもどかしくて、早く、会食を再開できるように願っていました。

♢みんなで一緒に食べるご飯が、子どもたちの心の空腹を満たす

上村 今月、会食を再開できましたね。子どもたちの反応はどうでしたか。

川邊 「ここでみんなと一緒に食べるからおいしい!」と言って、とても喜んでくれました。コロナ禍の子どもたちを見ていると心の空腹を感じます。今回、みんなで同じご飯を食べることで子どもたちの心とお腹の空腹感が満たされることを実感できました。どんなにオンライン化が進んでもリアルには勝てないと思いましたね。リアルなつながりを大切に、今後も感染症に気をつけて会食を行っていきたいと思います。

上村 高校生や大学生も運営をサポートしているそうですね。

川邊 巻総合高校の生徒と新潟医療福祉大学の学生がボランティアで参加し、子どもたちと交流を深めています。コロナ禍で教育実習の機会も減っている中で、彼らにとっても学びの場になっていると思います。幅広い年代が交流できる地域の居場所を目指して、2月も会食と遊びの会を開催します。

<巻みんなの食堂>毎月第3日曜日午前11時から午後3時、山本工務店ショールーム(西蒲区巻甲4439-1)で。会食・お弁当は子ども100円、大人300円。問い合わせは川邊さん、070-4086-2856。


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