地域の魅力を伝えながら地域全体で子どもを育てる風土を作る―つなゆう(上越市)

上越市の牧区と八千浦区でイベント活動を行う団体「つなゆう」。
代表の山岸優仁さん(写真右)にFM-NIIGATA上村知世さんがお話を聞きました。(2025年10月30日 新潟日報 朝刊掲載)

代表の山岸優仁さん(写真右)とFM-NIIGATA上村知世さん
◇誰一人取り残さない教育を 地域とつながる居場所づくり
上村:
ことしの6月に「つなゆう」を立ち上げたきっかけは。
山岸:
教員をしていた経験から4年前に教育事業「つながりと少しの勇気」で不登校支援を行ってきました。「誰一人取り残さない教育」の実現には地域とつながる居場所づくりが重要と考えるメンバーが集まり、団体を結成しました。
上村:
つなゆうの意味は。
山岸:
つながり、頼みの綱の「つな」、勇気、友情、交友、YOUの「ゆう」です。
上村:
どのような活動を行っていますか。
山岸:
今月の4日に上越市の山エリア・牧区、26日に海エリア・八千浦区でイベントを開催しました。牧区も八千浦区も地域資源に強みがあり、私の大好きな地でもあります(笑)。
地域の魅力を伝えながら地域全体で子どもを育てる風土をつくりたいと思っています。

◇子どもたちに明るい未来を 活動を共有する仲間を募集中
上村:
イベントの内容を教えてください。
山岸:
4日は上越市の金井重機さんが共催。金井重機の敷地内で重機に乗ったり、スタッフと一緒に重機を操作したりする重機体験をメインに、屋台や上越教育大学附属小学校3年2組の手作りマーケットなど体験ブースを設置しました。
上村:
子どもたち、重機大好きですよね!
山岸:
重機大好きなお子さんが多く、当日は参加者が千人を超える大盛況。来年の開催も決定しました。このイベントを実現できたのは金井重機さんのご協力があったからこそ。
また、金井重機さんのお力添えのおかげで地元企業の協賛もたくさんいただくことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
八千浦区では海釣りや砂浜遊びを行いました。
上村:
山岸さんは子どもたちの未来のために何が必要だと思いますか。
山岸:
自分の力で人生を切り開くために勇気が必要です。子どもが勇気を持つためにはたくさんのつながりと経験が大事。そのための環境をつくりたい。
上村:
今後の活動を教えてください。
山岸:
来年はイベントのほか学校の長期休み中の居場所づくりを考え中です。子どもたちの明るい未来のために活動を広げていきたいです。
先ほど金井重機さんのご協力がうれしかったと話しましたが、今回のイベントの成功から金井重機さんをはじめ、ご協力いただいた地元企業への感謝の気持ちとともに「つなゆう」をもっと成長させたいという思いがさらに強まりました。私たちの活動に共感いただける仲間を増やし、子どもの力になれることを行っていきたいと思っています。
上村:
応援します!

●つなゆう
【問い合わせ】
電話番号:090-1467-7920(代表・山岸さん)
インスタグラム:@tunayu_2025
