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2025.06.26

子どもたちに食の楽しさを感じてもらえるように―じどうかん食堂(新潟市西蒲区)

子ども食堂から

新潟市西蒲区の岩室地域児童館で毎月第2・4日曜に開催する「じどうかん食堂」。
代表の伊東直紀さんにFM-NIIGATA上村知世さんがお話を聞きました。(2025年6月26日 新潟日報 朝刊掲載)

【写真】代表の伊東直紀さん(写真右)とFM-NIIGATA上村知世さん
代表の伊東直紀さん(写真右)とFM-NIIGATA上村知世さん

 

◇西蒲区の子どもたちが気軽に集まれる子ども食堂

上村:
普段は管理栄養士として病院で働く伊東さん。子ども食堂に携わったきっかけは。

伊東:
娘が生まれてから子どもの食に興味を持ちました。子ども食堂の存在を知り、調べているときに岩室地域児童館の関係者から「子ども食堂を始めるので参加してほしい」と誘われて2023年4月から活動を始めました。

上村:
管理栄養士さんの存在は頼もしいですね。子どもたちからご飯のリクエストはありますか。

伊東:
「とりあえず肉!」ですね(笑)。

上村:
子どもはお肉好きですよね! 何食分を用意しますか。

伊東:
当初の参加者は10~20人でしたが最近は保護者を合わせて80~90人にも。予約不要で午前11時30分までの来館で申し込みを締め切ります。インスタグラムでメニューやボランティア募集などを告知しています。

【写真】じどうかん食堂(新潟市西蒲区)で子どもたちが食事をする様子

 

◇子どもたちの気持ちを大切に「食の居場所」をつくっていく

上村:
立ち上げから約2年。今後の展望を教えてください。

伊東:
西蒲区で活動をしていますが西蒲区内に子ども食堂がないエリアもあるので。月2回の活動の1回を「出張じどうかん食堂」にしようと計画中です。

上村:
子ども食堂の運営で大事にしていることは。

伊東:
当初はメニューの栄養バランスや地元食材の利用を考えていましたが、活動を続ける中で「これって子どもたちが本当に求めていることなのかな」って感じて。今、食事代わりにお菓子を食べたり、面倒で食べたりしない子どももいるとか。食べることは生きる上で欠かせないこと。子どもたちが「みんなで食べる食事は楽しい」って思えるような“食の居場所”をつくっていきたいです。

上村:
食事代わりにお菓子。私の息子もありました。

伊東:
たまになら良いですよね。この飽食の時代に何を食べて育っていくかがとても大切と考えます。子どもたちに食の楽しさを感じてもらえるように。子どもファーストで活動していきたいです。

上村:
今後も「じどうかん食堂」の活動を楽しみにしています!

伊東:
「出張じどうかん食堂」を手伝ってくれた地域の人たちが独自で子ども食堂を立ち上げてくれたらうれしいです。また、いつ実現できるか分かりませんが、どんな子どもたちも取りこぼさないために自分の専門性を活かして摂食嚥下障害児とその保護者を交えた子ども食堂もできたらいいなと思っています。

 

●じどうかん食堂
毎月第2・4日曜 11:30~13:00
会場 岩室地域児童館(新潟市西蒲区和納1966-7)
内容 会食
料金 子ども無料、大人100円(11:30までの来館で申し込み締め切り)

【問い合わせ】
電話番号:0256-82-2169(岩室地域児童館)
インスタグラム:じどうかん食堂(@jidoukan_shokudou)

 


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