みんなで餃子を作ることで、たくさんの思いが伝わる―そらとぶしっぽ餃子部(新潟市西区)
新潟市西区山田のNPO法人健康サポートプラスで毎月第3日曜に開催している「そらとぶしっぽ餃子部」。
代表の奈良橋里江子さんにFM-NIIGATA上村知世さんがお話を聞きました。(2024年11月28日 新潟日報 朝刊掲載)
◇無限の夢と想像力を持ってこども食堂をオープン
上村:
「そらとぶしっぽ」って不思議な名前。
奈良橋:
NPO法人健康サポートプラスが開設した、子どもたちの健全育成や障害や特性のある子どもの支援を行う児童発達支援・放課後等デイサービスです。子どもと大人の「無限の夢と想像力」をテーマに名付けました。
上村:
そらとぶしっぽから2023年6月に子ども食堂にあたる、そらとぶしっぽ餃子部が始まります。なぜ部なんですか。
奈良橋:
食堂だけど子どもも大人と一緒に餃子を作るので部活動みたいでしょう。
上村:
いいですね。餃子部を始めたきっかけは。
奈良橋:
障害や特性の強い子と地域の方が交流のできる場を作りたかったのと、ひとり親家庭の支援もやりたくて。自分でできることを増やすことが子どもの自立につながります。
上村:
餃子の理由は。
奈良橋:
五感を刺激する作業は子どもの想像力を育みます。餃子の皮を包むのは粘土遊びみたいだし、形も自由で子どもも楽しく作れます。どんな形になっても焼けばみんなおいしくなります(笑)。
◇子どももママもみんながリラックスできる場所に
上村:
活動内容を教えてください。
奈良橋:
毎月第3日曜10時から。予約制ですが地域や年齢を問わず、誰でも参加できます。10時から大人は簡単ヨガでリフレッシュ、子どもは大学生から勉強を教わる時間。11時からみんなでご飯作りです。
上村:
活動を続けて良かったことは。
奈良橋:
ご飯を食べた後に近所のおじいちゃんと子どもがプラレールで遊んだり、子どもたちが遊ぶ間にお母さんがおしゃべりしたりする姿を見ていると、みんながリラックスできる場所をつくってよかったと思います。
上村:
今後の目標を教えてください。
奈良橋:
食料配布もやりたいです。ひとり親家庭に食費の補助があれば食費分を養育費に充てることができます。
また、今、中高生の自殺が増えていることに危機感を持っています。そこで子ども食堂には行きづらい高校生の居場所「青春喫茶」を作りました。マスターは高校生。毎週月曜、古町9のバーが開店する前の15時から18時まで営業しています。こちらの活動も広げていきたいです。
●そらとぶしっぽ餃子部
毎月第3日曜 10:00~13:30
会場 NPO法人健康サポートプラス(新潟市西区山田3338)
料金 大人300円~、子ども100円、1人親家庭の子どもは無料(予約制)
問い合わせ 025-378-2556(NPO法人健康サポートプラス)